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「夢」や「ゆとり」や「笑顔」を届けたい
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今回のantsのなかまたちでは、コーディネーターのシャノンさんにお話を聞きました。あまり数は多くありませんが、antsでは海外での撮影もあります。シャノンさんには、この6月にアメリカのテキサス州ダラスにて撮影してきたany株式会社さんのタクシーCM「AIナレッジプラットフォーム Qast 」にてお世話になりました。
不慣れな海外での撮影となると、いろいろなことが手探りになります。そんな時に制作チームを手取り足取り助けてくれるのがコーディネーターさんです。
(2025年8月6日に公開されたnote記事の再掲になります)
コーディネーターの仕事とは
コーディネーターの仕事は、主に海外での撮影においてクライアント(プロダクションや広告代理店とを含めた)のプロジェクトを、バランスよく、できるだけ理想的な形で実現していくことになります。
クリエイティブやスケジュール、予算はもちろん、現地の法律や、プロジェクトごとに違うさまざまな要素を踏まえて、これまでの経験を活かしながら丁寧にコミュニケーションを取りながら、スムーズに進めていくことが大切な仕事です。
コーディネーターになった経緯は
最初のきっかけは、正直「稼ぎ」でした!(笑)アメリカの大学を卒業後、映画会社のマーケティング部で働いていましたが、「もっと現場を経験したい!」という思いから、フリーの制作にキャリアチェンジ。アメリカのいろんなプロダクションを渡り歩きながら経験を積んでいたところ、ある上司から「日本語話せるなら、もっと仕事のチャンスあるよ」と言われたんです。
そこで初めて、“日本のコーディネーター”という仕事を知りました!
コーディネーターの仕事の醍醐味は
日系人として、自分の母国であるアメリカと、自分のルーツである日本のスタッフが、一緒に仲良く良い作品を作り上げていく姿を見るのが、一番嬉しい瞬間ですね。
そして最後には、お互いがプロとして、そして友達として、長く続く関係を築いているのを見ると、本当にこの仕事をやっていてよかったなと思います。

「バランス」ですね。クリエイティブvsバジェット、仕事vsプライベート、頑張りvs頑張りすぎなど、世界共通であらゆる場面で正しくバランスを取っていくことが大事であり、むずかしいですね。
キャリアを始めた頃、尊敬していた日本人のコーディネーターの発言にびっくりしたことがありました。その人からは「あんまり頑張るのはよくないよ」という言葉をかけられました。日本のスタッフから「頑張れ!」としか言われてこなかった私にとっては「え?この人、何言ってるの?!?!」と正直思いました。でも、経験を重ねていくうちに、その言葉の意味が少しずつ分かってきました。頑張りすぎちゃうと作品にゆとりがなくなって、映像から厳しさが視聴者に伝わってしまうからです。バランスが大事ですね。
アメリカではよく、”It’s not show-art or show-friends, it’s show-BUSINESS.”(これはアートでも友達ごっこでもなく、ビジネスだ)という言葉を耳にします。これはたしかにその通りなのですが、私はこの仕事はビジネスでありながら、同時にその一部は「夢」や「ゆとり」、「笑顔」を届けることだとも思っています。だからこそ、チームのみんなでそのバランスを探っていくのが、この仕事の面白さであり、難しさでもあるんです。

良いCMと普通のCMのちがいとは?
難しい質問ですね!フランスで言う”je ne sais quoi”(言葉にはできないけど特別な何か)、アメリカで言う”I know it when I see it”(見た瞬間に分かる)って感じでしょうか。
またバランスの話になってしまいますが、やっぱり大事なのは、クライアントの商品の魅力や伝えたいメッセージをきちんと届けながら、同時にそこに何か”心に響くもの”があるかどうかじゃないでしょうか。視聴者に「もう一度見たい」と思わせたり、その時代の空気感をピタッと捉えていたり。そういうCMには、特別な力がある気がします。
印象に残っているCM撮影は?
仕事に必死に取り組んでいると、どうしてもコンテに描かれたフレームの中しか見えなくなることがあります。世界中を回らせていただいても、頭の中では「違う、違う、これかも、いや違う」と繰り返し考えてしまいがちでした。
ある撮影で、メキシコの立ち入り禁止区域にあるピラミッドで、政府の許可をいただき、朝日を迎えるシーンのスタンバイをしていたときのことです。その時、現地の方々が太陽に拝み始めたのを見て、初めて自分がいかに貴重な体験をさせていただいているかを、ワイドな視野で実感できたように思います。英語では “fully present in the current moment.” と表現しますが、日本語では「一期一会」という言葉に近いかもしれません。この気持ちを忘れず、大切にしていきたいと考えています。

日本の撮影とアメリカの撮影のちがい
プロが一生懸命チームワークで良い作品を作ることという基本は、どこも同じだと思います。
その中で大きな違いのひとつが役割分担です。例えば、撮影に向けて車の一部分を黒く塗りつぶす必要があった場合、日本では撮影する商品として制作が全体を管理しながら、美術や車両担当、時には照明のスタッフも手伝います。一方、アメリカの撮影では役割が厳密に分かれているので、その作業はカープレップ専門の担当者だけが責任を持って行います。役割分担と責任の所在がちがうのです。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあり、一概に良し悪しは言えませんが、両方のやり方を理解することが大切だと思います。
antsの印象をおしえてください
今回、一緒に仕事をさせてもらって感じたのは「1+1=3以上」のような感覚がありますね。的確なメンバーを集めることで、単純に足し算をするだけでなく、想像以上の成果を生み出せるのです。
少人数でも、まるでアリ(ants)の「ハイブマインド(集団知)」や「スウォームインテリジェンス(群知能)」のような力を発揮していると感じました。
海外コーディネーターになるには?
まず、日本の撮影現場を、上から下までしっかり経験することが最低限大切だと思います。制作側だけでなく、代理店、できればクライアントの立場まで、一通り経験させてもらうことが望ましいと思います。それで日本のCMがどのようにして作られているのかを、実感として把握する。
それに加えて、日本とは全く異なる環境であるアメリカの撮影も同じように経験することも重要です。両方のやり方や立場を理解して初めて、コーディネートの本質が見えてくると思います。言葉の通訳だけでなく、経験を通して身につけた考え方や進め方の「通訳」を日々学び続けています。
海外撮影に持って行ったほうがいいものTOP3!
・笑顔
・PLEASEとTHANK YOUの言葉
・醤油
この3つかな。笑。
【番外編】〜タラ’s エピソード〜
株式会社antsのPM佐藤たらです。
今回インタビューさせていただいた、シャノンさんですが、実は私が6月に一緒に撮影させていただいておりました!(嬉)私はantsに入社して今年で2年目になるので、海外での撮影は初めてで、海外撮影の制作進行を学びながらのプロジェクトになりました。
そんな中コーディネーターのシャノンさんの存在はとても心強かったです。私は、監督やメインチームが来る前に行うプレロケハンや買い出しも兼ねて先発でシャノンさんと合流したのですが、この時初めて昼夜真逆の時差の中で連絡を取り合うシャノンさんの仕事の体力的な大変さに気付きました!!アメリカで諸々各所に連絡をとって、資料を作り、手配をして、、なんてしているとアメリカは夜になり、日本は昼間を迎え、後発チームに報告や相談をして、、、、これの繰り返しの日々で私自身も海外撮影楽しみというアドレナリンが出ていなかったらどうなっていたことか、と思うくらいでした。笑
インタビュー内にもあったように、さまざまな場面でバランスを取りながらも、「夢」や「ゆとり」、「笑顔」を届けてくださったシャノンさん。現場では笑顔が絶えないのに、誰1人気が緩んでいるわけでもなく、スムーズに撮影を終えることができました。
初めての海外撮影、とても疲労困憊で、とてもいい思い出で、とても楽しい時間を過ごせました。本当にいい経験ができたと思っています。シャノンさん、ありがとうございます!!!!
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